2011 - 201524年ぶりの結合 Move Like This ~ ロックの殿堂初ノミネート
2011年
- 1月1日
- The Cars 公式フェイスブックに新曲 "Free" の一部が投稿
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- 2月7日
- 公式フェイスブックに 新アルバム Move Like This のジャケットデザインが投稿
デザインはバンドの歴代アルバムジャケット(Door To Door以外)を手掛けてきたドラムのデイヴィッド
- 2月17日
- 新曲 "Blue Tip" の公式ビデオクリップがフェイスブックにアップ
4人のシルエットをフィーチャーしたビデオの監督はRoberto SerriniとEron Otcasek
- 3月
- CCRevのオーストラリア・パースでのライブにエリオットが参加していた模様。彼と思われるライブ動画あり。
>>(動画)Creedence Clearwater Revisited - Live Concert (Perth Australia 2011)
- 3月21日
- 新作アルバムからの第一弾シングルとして "Sad Song" の公式ビデオクリップがフェイスブックにアップ
赤の色使いが印象的なビデオの監督はPatrick BolecekとPeter Jennings
- 3月25日
- グレッグ トッド・ラングレンのアメリカ5都市公演 TODD/HEALING Albums Live2011 に同行。4月1日まで。
- 4月1日
- The Cars アルバム発売日である5月10日から10都市(のちに増えて11都市)を回る北米ツアーの開催を発表
- 5月10日
- The Carsとしての新作アルバム Move Like This ムーヴ・ライク・ディス がリリース
1988年の解散から紆余曲折を経て遂に「再結合」。オリジナルアルバムとしては実に24年振り・通算7枚目。 他界しているベンジャミン・オールの代わりのベースは置かず、グレッグと プロデューサーのナイフジャック・リーが担当。
グレッグ
ベンがいないことは本当に寂しかった。特に僕らがコーラスをやる時はね。彼が生きていたら、きっとこの場に いたに違いないから。ドラマーのデイヴィッドがベンの古いベースを何本か持っていて、いくつかの曲の締めで そのうちの一つを弾いているんだ。なかなかいい感じだよ。[1]
リック("カーズのサウンド"を意識したかという質問に)
意識するより簡単なことだよ。あのメンバーが集まれば、そういうサウンドになることは分かっていた。 「こういう音を試してみよう」なんてやる必要はない。どうしたってカーズのサウンドになるんだよ。だから (この作品は)ありのままなんだ。[2]
- 5月10日
- The Cars North American Tour Spring 2011 4人による11ヵ所を廻る全米ツアーがスタート
- 5月10日シアトル Showbox SoDo
- 5月12日ロス The Hollywood Palladium
- 5月13日オークランド Fox Theater
- 5月15日デンバー The Fillmore
- 5月17日ミネアポリス First Avenue
- 5月18日シカゴ The Riviera Theater
- 5月20日トロント The Sound Academy
- 5月22日フィラデルフィア The Electric Factory
- 5月23日ワシントンD.C. 9:30 Club
- 5月25日ニューヨーク Roseland Ballroom
- 5月26日ボストン The House Of Blues
ボストンでのライブではベンジャミンのひとり息子 Benjamin Orr Jr.も訪れ(当時おそらく16歳前後) リックたちメンバーと共に過ごせたそうです。
- 5月24日
- The Cars 米テレビ番組 Late Night with Jimmy Fallon に出演。 スタジオライブで "Blue Tip" を披露。[3]
- 6月下旬
- グレッグ トッド・ラングレン主催のファン参加型音楽キャンプ Todd Rundgren's Musical Survival Camp の メンバーとして参加
- 7月
- ベンジャミンが1998年頃に参加していたライブユニット Vioces of Classic Rock での ライブ音源2曲がデジタル配信でリリース
- 7月31日
- トッド・ラングレン 来日しフジロック2日目に出演
- 8月7日
- The Cars シカゴ Grant Parkでの野外ライブイベント ロラパルーザ(Lollapalooza) に出演
- 8月9日
- The Cars 米テレビ番組 The Colbert Report に出演
リックへのインタビューに続き、スタジオライブで "Keep on knocking", "My Best Friend's Girl" を披露。
- ■
- グレッグとエリオットが1曲ずつ参加した
ギター・コンピレーションアルバム Everybody's Pickin'on Leiber and Stoller リリース
エリオットは"Love Me", グレッグはウクレレで"Bossa Nova Baby" を演奏
- ■
- エリオットがギターでゲスト参加したブロンディーのニューアルバム Panic of Girls リリース
レコーディング自体は2009年10月-12月、2010年5月に行われたようです
- ■
- グレッグがウクレレで参加した、女性シンガー Kris Delhorst によるカーズの アコースティック・カバーアルバム CARS リリース
2012年
- 3月7日
- (日本)ワーナーより カーズのオリジナルアルバム6タイトル(デビュー作からDoor To Doorまで)が
デジタルリマスターのSHM-CD および 発売当時のレコードジャケット・帯を再現した紙ジャケ仕様にて
限定リリース
やはり初期の作品ほど 音は霧が晴れたようにクリアに聴こえます!
- 10月28日
- グレッグ アメリカの幼児向け番組 Yo Gabba Gabba! に本人として出演? [4]
- 11月1日
- リック・オケイセック 書籍 LYRICS & PROSE を発売
カーズ時代やソロ作品を含めた、リックによる楽曲の詩、ポエム、散文、写真などの作品集。発売後はニューヨークなどでリックの サイン会が開催されています。
- 11月2-4日
- グレッグ ウクレレのイベント Tampa Bay Ukulele Getaway 2012 にゲスト参加
ウクレレをコーチする様子やステージングの動画が数多くアップされています
- 12月5日
- (日本)ワーナーより「ウルトラ・ベスト1200」のひとつとして カーズの GREATEST HITS(1985) が限定再発
- 12月13日
- リック ニューヨークのBarnes&Noble Union Square にて出版本のトーク&サイン会を開催
当日はアコースティックギター1本で "Drive" も披露してくれました
>>(動画) Ric Ocasek sings acoustic "Drive" at Barnes & Noble NYC
- 12月13日
- リックが出演したニューヨークのラジオ番組が放送
出演した番組 The Leonard Lopate Show の ストリーム放送(約17分)を 聴くことができます
2013年
- 1月8日
- エリオット フェイスブックに自身のインスト・バンド Elliot Easton's Tiki Gods 公式ページをオープン
- 1月25日
- グレッグ 1980年に入手した白いフェンダー・プレシジョン・ベースをアメリカeBayでオークションにかける
[5]
ベンジャミンも同じ白のフェンダー・プレシジョン・ベース(フレッドボードがメイプル)を所有していたが、 出品されたものは同時に作られたグレッグ所有のものだそう。アルバム Move Like This レコーディング時にも 使用されている(グレッグ本人がeBayで質問に答えている)。
左から オークション出品のベース写真、レコーディングで使用するグレッグ写真、 1980年に同型ベースを使用するベンジャミン。木材の色が違う。
- 2月19日
- エリオット率いるインストバンド Elliot Easton's Tiki Gods の新作アルバム Easton Island が デジタル配信リリース
- 2月25日
- トッド・ラングレン リンゴ・スターのライブ・バックバンドメンバーとして来日
3月2日まで計4公演と1イベントをこなした。
- 3月6日
- リック ハリウッドのthe Amoeba Hollywood Jazz Roomで出版本のトーク&サイン会を開催
今回もアコギで数曲を披露。動画がアップされています。
>>(動画) Ric Ocasek "Moving in Stereo" @Amoeba
>>(動画) Ric Ocasek "I'm Not the One" and "My Best Friend's Girl" @Amoeba
- 5月2日
- エリオット ハリウッドにあるthe hotel cafeにて Elliot Easton's Tiki Gods のライブを開催
>>(動画) Elliot Easton's Tiki Gods "Tiki Gods Theme"(@Hotel Cafe 5/2/13)
- 5月・6月
- カーズ メジャーデビュー35周年を迎える
- 5月頃
- グレッグ・ホークス 米ポートランドのローカルテレビ局 WCSHの番組に出演。トークとウクレレ弾き語りを披露。
司会者に「カーズでまた何かやる?」と聞かれ、「うーん、多分...ねっ。えっへっへ(笑)」 と答えるグレッグ。いつもファッションにもユーモアを忘れない彼はこの日、黒ジャケットに 黒の「どーもくん」Tシャツでキメています。
テレビ局サイトに出演時の動画がアップされています
- 7月頃
- 2013年7月12日付のBoston.com記事によると、デイヴィッド・ロビンソンがマサチューセッツ州Cape Annで行われた、
70年代バンド Big Starのドキュメンタリー映画公開パーティーに出席。地元ミュージシャンと共にステージにあがり、ドラムを披露。
詳細は本サイトのニュース欄をご覧ください。
- 7月頃
- 7月末
- ギターメイカーのギブソンが新たにエリオットと組んで作り上げたファイヤーバード(Firebird)の シグネチャーモデル "Tikibird" の一般発売をスタート
- 8月21日
- トッド・ラングレン 今度は自身のライブで来日。東京と大阪の3公演。
カーズに来日の兆しなど全くないうちにトッドは何度も来日していて、やや切なくなってきます。 バックメンバーにグレッグを連れて来てくれないかと毎回期待しているのですが。
- 8月
- エリオット アメリカで毎年開催されるRock&Roll Fantasy Campに今年も参加。
ギターのコーチングやステージをこなす。
>>(動画)Foxy Lady - Jimi Hendrix (Cover) The Cutting Room NYC 8/13 .
- 10月
- エリオットのバンド Elliot Easton's Tiki Gods の2月リリース配信アルバム EASTON ISLAND が
CDとしてもリリース(今のところ日本未発売)
ボーナストラックとして映画「ジャッキーブラウン」のサントラに用いられた "Monte Carlo Nights" が収録
2014年
- 5月8日
- エリオット・イーストン参加の新しいバンド The Empty Hearts エンプティー・ハーツの結成とデビューアルバムリリース予定が明らかに
メンバーは画像左から Chesterfield Kingsのアンディ・バビアック(b)、Blondieのクレム・バーク(dr)、Romanticsのウォーリー・パーマー(vo)、 The Carsのエリオット(g)の4人。デビューアルバムは、まさかの日本盤も日本コロンビアから発売されることが7月に決定。 各メンバーの日本ファンは来日ライブに淡い期待を…。
- 8月5日
- エリオット在籍のThe Empty Heartsデビューアルバム The Empty Hearts が海外リリース
12曲収録。各メンバーのバンドナンバーなど一切入れることもなく、すべて新曲で構成。 彼らが影響を受けてきた音楽のエッセンスにあふれた、どストレートなおやじロックアルバム。
>>(動画)The Empty Hearts - I Don't Want Your Love (If You Don't Want Me) (Official Video)
- 8月6日
- 海外に続き The Empty Hearts 日本国内盤が日本コロンビアより発売
収録曲の別ミックス6曲をボーナストラックとして追加
- 8月14日頃
- The Empty Hearts 10月からのツアーFROM NEW YORK TO TOKYOで 東京公演の開催が告知!
- 9月下旬
- The Carsの1978年ライブ ブートのリマスターCD 14th September 1978 El Mocambo Toronto がリリース
1978年9月14日カナダ・トロントのEl Mocamboで行われたライブ、そのブートがリマスターCD化。12曲収録の良盤。
- 10月1日
- リックがプロデュースしたWEEZERのNewアルバム Everything Will Be Alright In The End リリース
- 10月上旬
- WEEZERに続くリックのプロデュースのニュース。 イギリス出身の3人組The Cribs ザ・クリブスのニューアルバムのレコーディングに入る。
- 10月22-23日
- エリオット来日!The Empty Heartsがビルボードライブ東京で2日間のライブ
19時からと21時半からの2部制。2日間で全4ステージをこなした4人。 デビューアルバムから全曲と、カーズやロマンティックス、ブロンディの曲も織り交ぜながらの構成。
管理人がカーズファンのお仲間と参戦した時は、各メンバーの最前列に それはそれは熱い各ファンが陣取り、 夢中でで盛り上げておりました(笑)。もちろん我々はエリオットの真ん前に。
ライブ後にはサイン&握手会も。エリオットの手は大きくてふっくらしてました!涙!最高の一夜でした。
2015年
- 2月初め
- リックが自身の
公式YouTubeチャンネルを開設
まずは1997年Troublizingリリース当時のライブから4曲の動画をアップ
- 3月23日
- リックがプロデュースしたThe CribsのNewアルバム For All My Sisters リリース
- 春頃
- デイヴィッドのアートギャラリーやジュエリーデザインなど、現在の活動に関する取材記事が
Art New England(雑誌?)にお目見え。ライターMeg Pierさんのブログにアップ中。
>> (PDF) David Robinson Interview Art New England, May/June 2015
- 6月終り
- The Cars 1987年ライブのブートCD Exit Door がリリース
解散直前の1987年12月8日アメリカ・ミズーリ州でのライブ、ラジオ放送音源がCD化。18曲収録。 デビュー作から当時の新作 DOOR TO DOORまでの幅広い曲構成。
- 9月下旬
- The Cars 1979年ライブのブートCD Vanishing Point がリリース
Candy-Oツアーの1979年9月4日アメリカ・ロスでのライブ、ラジオ放送音源がCD化。15曲収録。
- 10月8日
- Rock and Roll Hall of Fame ロックの殿堂 - 2016年度レースにThe Carsが初ノミネート
他のノミネートはシカゴ、イエス、ジャネット・ジャクソン、チャカ・カーン、 チープ・トリック、スミス、 シック、ディープ・パープル等々 全15組。強敵揃い!
12月9日までインターネット上でファン投票を募り、その後業界関係者による本投票で受賞5組が決定。授賞式は翌年4月。
画像引用元: Rock and Roll Hall of Fame + Museum:facebook (Oct.8.2015)
- 11月27日
- リックがコラボした、俳優ジョン・マルコヴィッチの朗読レコード Like a Puppet Show がアメリカの
レコードストアデイに発売
マルコヴィッチが、作曲家Eric Alexandrakisのオリジナル曲をバックにプラトンの寓話「洞窟の寓話(Cave Allegory)」を朗読。 その音源を様々なアーティストがミックスした11曲のアルバム。リックの作品は3曲目の Cryoblue Cheese Ο 。
他の参加アーティストはオノ・ヨーコとショーン・レノン、OMD、ドゥイージル・ザッパ、ブロンディのクリス・スタインなど。
SOUNDCLOUDで曲が公開中 >> Cryoblue Cheese Ο mixed by Ric Ocasek
- 12月初め
- グレッグ ウクレレの多重録音によるクリスマスアルバム Jingle Ukes デジタルリリース
「これを聴いたらちょうどよくホリデー気分になるかもね」なんて、グレッグはfacebookでコメント。
- 12月9日
- Rock and Roll Hall of Fame ロックの殿堂のファン投票が受付終了。The Carsは得票数3位でフィニッシュ。
上位5組には関係者による本投票にて1票が加えられ、受賞結果は12月17日に発表。
1位 シカゴ 37,666,987票/2位イエス 26,062,494票/
3位カーズ 25,973,035票/4位ディープ・パープル 25,540,433票/
5位スティーブ・ミラー 25,507,102票
- 12月17日
- ロックの殿堂 結果発表。The Carsは2016年度の受賞ならず。残念!
ノミネートからの受賞はチープ・トリック、シカゴ、ディープ・パープル、N.W.A.、スティーブ・ミラーの5組。
【脚注一覧】
- ▲2011年 グレッグ インタビュー
- Second Gear: After 24 Years, The Cars Return(2011年4月20日付記事): Interview Magazine.com
- インタビューの日本語訳はCarsファン annaさんのご協力です
- ▲2011年 リック インタビュー
- INTERVIEW Ric Ocasek(2011年5月3日付記事) : A.V.CLUB
- インタビューの日本語訳はCarsファン annaさんのご協力です
- ▲2011年5月 TV番組に出演
- Late Night with Jimmy Fallon:Season 1, Episode 448 : IMDb.com
- ▲2011年 グレッグ幼児番組出演?
- Yo Gabba Gabba!: Season 4, Episode 1 : IMDb.com
- ▲2012年 グレッグ白ベースを出品
- 1980 Fender Precision bass used by The-Cars : ebay.com