Greg Hawkes

NIAGARA FALLS―1983年

NIAGARA FALLS(1983)
  1. Niagara Falls
  2. Twenty-Seven Shirts
  3. Ants in Your Pants
  4. Llamas
  5. The Missing Link
  6. Block Party
  7. Jet Lag
  8. Beep Beep
  9. Bee System
  10. Voyage into Space
  11. Let There be Lights
【プロデューサー】
Greg Hawkes, Walter Turbitt
【レーベル】
Passport Records
【レコーディング】
シンクロ・サウンド(ボストン)(Syncro Sound, Boston)
■勝手にレヴュー■
グレッグの初ソロアルバム。カーズの本拠地スタジオSyncro Soundsで、様々な楽器と機材をあれこれ駆使して作られた作品です。 ほとんどはインストで、コミックやゲーム好きのグレッグらしいピコピコサウンド満載。ある意味すごく80年代ぽい雰囲気です。 聴いていると、なんだかグレッグの頭の中におじゃましたような気分になります。
"Voyage Into Space" では奥さまのElaineさんがフルートで参加なさってるらしいですよ。奥さまとはバークリーの フルート科で出会ったとか。っていうかフルートも出来るグレッグ。何でも出来すぎ。
本作は長らく廃盤のままですね。私も持ってないので残念。再発希望…ライノ様…。

THE BEATLES Uke―2008年

THE BEATLES Uke(2008)
  1. Penny Lane
  2. And I Love Her
  3. Strawberry Fields Forever
  4. Here Comes the Sun
  5. Eleanor Rigby
  6. Being for the Benefit of Mr. Kite
  7. Fool on the Hill
  8. Yellow Submarine
  9. Piggies
  10. She's Leaving Home
  11. Honey Pie
  12. For You Blue
  13. Yesterday
  14. Blue Jay Way
  15. Goodnight
【プロデューサー】
グレッグ・ホークス (Greg Hawkes)
【レーベル】
Solid Air Records
【レコーディング】
サイバーサウンド(ボストン)(Cybersound Studios, Boston)
■勝手にレヴュー■
グレッグはいつのまにかウクレレの達人になっていました。これは全編グレッグのウクレレ・オーケストレーションによる ビートルズカバー。とても心地よいサウンドですよ。"Piggies" や"Honey Pie" などが入っているのは グレッグの好みでしょうか?
今のところウクレレによるリリースは本作と、幾つかのコンピレーションアルバムなどですが、 ステージなどでカーズの曲も結構やっています。ウクレレ弾き語りで。動画にかなり上がってますので是非見てみてください。 ウクレレ版"Moving In Stereo" がかなりカッコ良かったです。ウクレレのダークサイドを教えてもらったような気分。

Greg Hawkes in Guitar Compilation Albums

My Favorite Martin ―2008年

My Favorite Martin(2008)
  1. Layla - Laurence Juber
  2. Moondance - Jim Earp
  3. West Coast Blues - Kenny Sultan
  4. The Vandals of Hammerwich /John Peterson's Mare - Martin Carthy
  5. Ram - Steve Howe
  6. After The Rain - Peter Rowan
  7. Mountain Air - Pat Donohue
  8. The Old Grey Mare Came Tearing out of the Wilderness - Norman and Nancy Blake
  9. Steve's Boogie for Lightnin' - Steve Miller
  10. You Showed Me - Elliot Easton
  11. Eleanor Rigby - Greg Hawkes
  12. Singing In The Country - Roger McGuinn
  13. Decatur Road - Nancy Wilson
  14. Danny Boy - Tony Rice
  15. Lovers Love the Spring - Don McLean
  16. Slinky - Steve Miller
【プロデューサー】
James Jensen
【レーベル】
Solid Air Records
ギターメーカーのマーティンとSolid Air Records が組んだコンピレーション・アルバム。 何とも豪華なアーティスト達が勢揃い!自身のお気に入りマーティンギターや、本人のシグネチャー・モデルなどで 曲を奏でています。カーズとか関係なく、文句なしにおススメしたいアルバムです。デジタル配信されてもいますが、 CDのライナーノーツには各アーティストがマーティン・ギターへの思い入れを書いているらしいですよ。
カーズのギタリスト、エリオット・イーストンも参加していて、カーズファンには2度美味しい仕様となっております。 グレッグはただ一人ウクレレで参加。インタビュー記事によると、エリオットがグレッグに声を掛け、 この作品のために"Eleanor Rigby" を収録。それを総合プロデューサーJames Jensen が気に入り、 ウクレレによるビートルズ・ソング・アルバムの制作を薦めたそうです[1]。 それが上で紹介したTHE BEATLES Uke になったのですね。
この後、同レーベルからギター・コンピアルバムが色々出ますが、グレッグとエリオットも引き続き参加して、 ギターとウクレレを聴かせてくれます。

Poppin' Guitars-a Tuneful of Sherman
―2009年

Poppin' Guitars-a Tuneful of Sherman(2009)
  1. Winnie the Pooh - Tommy Emmanuel
  2. A Spoonful of Sugar - Laurence Juber
  3. Hushabye Mountain - Al Petteway
  4. There's a Great Big Beautiful Tomorrow - Kenny Sultan
  5. You're Sixteen - Greg Hawkes
  6. Feed the Birds (Tuppence a Bag) - Doug Smith
  7. Chitty Chity Bang Bang - Mark Hanson
  8. Let's Get Together - Pat Donohue
  9. The Slipper and the Rose Waltz - Jim Tozier
  10. Supercalifragilisticexpialidocious - Eltjo Haselhoff
  11. The Age of Not Believing - Elliot Easton
  12. I Wan'na Be Like You - Mike Dowling
  13. Chim Chim Cher-Ee - Nick Charles
  14. Stay Awake - Tim Pacheco
  15. It's a Small World - Mark Hanson / Doug Smith
【プロデューサー】
James Jensen
【レーベル】
Solid Air Records
ディズニー映画音楽の作詞・作曲で有名なシャーマン兄弟(the Sherman Brothers)の楽曲をギターで奏でた コンピレーション・アルバム。聴いたことがある歌がギターでカッコ良くなっていたり、渋くなっていたり、楽しいアルバムです。
グレッグはウクレレで"You're Sixteen " を。エリオットも参加。

American Asperger's AssociationSquare Pegs & Round Holes ―2009年

Square Pegs & Round Holes(2009)

ウクレレのコンピレーション。グレッグは2曲目 "Sail Away"を弾き語りしています。


Everybody's Pickin' on Leiber & Stoller
―2011年

Everybody's Pickin' on Leiber & Stoller(2011)
  1. Stand By Me - Nick Charles
  2. Kansas City - Mark Hanson
  3. Charlie Brown - Arlen Roth
  4. Fools Fall In Love - Doug Smith
  5. On Broadway - David Cullen
  6. Love Me - Elliot Easton
  7. Poison Ivy - Laurence Juber
  8. D.W. Washburn - Mike Dowling
  9. Bossa Nova Baby - Greg Hawkes
  10. Searchin' - Alex de Grassi
  11. Jailhouse Rock - Eltjo Haselhoff
  12. Love Potion No.9 - Al Petteway
  13. Ruby Baby - Wayne Johnson
  14. Hound Dog - Kenny Sultan
  15. Yakety Yak - Mark Hanson / Doug Smith
【プロデューサー】
James Jensen
【レーベル】
Solid Air Records
1950年代後半からヒット曲を量産したソングライターコンビ、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの 楽曲を、様々なアーティストがフィンガースタイル・ギターでアレンジしたコンピレーション・アルバムです。
グレッグはウクレレで9曲目を演奏。6曲目にはエリオットもギターで参加しています。

Greg Hawkes

Martin Mull and His Fabulous Furniture
Days Of Wine And Neuroses―1975年頃

Days Of Wine And Neuroses(1975)

画像引用元:vinylrotation.org

グレッグが1976年に結成されるカーズで活動する前に、一時期在籍していたマーティン・マルのバンド、 Martin Mull and His Fabulous Furniture. そこの5枚目くらいのアルバムです。

マーティン・マルは俳優やコメディアンとして有名ですが、70年代は音楽活動も盛んでした。 さらに絵や写真もやったり、まぁとにかく多彩なアーティストです。

allmusic のクレジットによると、グレッグはこのバンドでClarinet, Flute, Percussion, Sax (Alto), Sax (Baritone), Sax (Soprano) を担当していたようです[2]。 もう大道芸の域に達しようかというマルチぶり。

1998年にマーティン・マルのベスト盤的アルバムMulling It Over: A Musical Oeuvre View がリリースされていますが、 グレッグ在籍アルバムからは3曲が収録されています。(Jesus Is Easy, Noses Run in My Family, Do the Dog)


Andy MendersonMayby the Good Guy's gonna Win―1978年

Andy Menderson(1978)

画像引用元:discogs

グレッグがサックスで参加しています。ちなみにAndy Mendersonには、このアルバムにも参加しているRichard Mendersonという 兄弟もいまして、ソングライティングやエンジニアとしても有名なこのMenderson兄弟は、後にカーズが売りに出した Syncro Sound Studiosを購入しオーナーになったそうです[3] [4]。 (現在はもうオーナーではないようです)


Hilly MichaelsCalling All Girls―1980年

Calling All Girls(1980)

画像引用元:discogs

Hilly MichaelsはバンドSparksやセッション・ドラマーとしても有名なミュージシャンで、これは彼の1stソロアルバム。 グレッグも(allmusicではギターと書かれていますが多分キーボードで)クレジットされています。

アルバムのプロデューサーはロイ・トーマス・ベイカー。 タイトル曲はポップロックの王道という感じで、カーズのアルバムShake It Up 辺りとかなり近い曲調。


Ric Ocasek albums

BEATITUDE(1982) THIS SIDE OF PARADISE(1986) QUICK CHANGE WORLD(1993) TROUBLIZING(1997) NEXTERDAY(2005)
アルバムジャケット 左から
BEATITUDE (1982)
THIS SIDE OF PARADISE (1986)
QUICK CHANGE WORLD (1993)
TROUBLIZING (1997)
NEXTERDAY (2005)
リックのソロアルバムのほとんどに参加しているグレッグ。 クレジットされていないのは1991年のFIREBALL ZONE のみ。 まさにリックの右腕です。

Paul McCartneyFLOWERS IN THE DIRT―1989年

FLOWERS IN THE DIRT(1989)

1989年のポール・マッカートニーのアルバムセッションに、グレッグはキーボードで参加したようです。 ビートルズ好きなグレッグ。ポールと仕事するなんてスゴイですねぇ。


La PesteLA PESTE―1996年

LA PESTE(1996)

画像引用元:allmusic

La Pesteというロックバンドのアルバムにグレッグがキーボードで参加。プロデュースはリック・オケイセックです。


Dangerous Type covered by Letters To Cleo
from the soundtrack THE CRAFT―1996年

THE CRAFT(1996)

映画THE CRAFT のサントラに、ボストン出身バンド Letters To Cleo がカバーした The Carsの曲"Dangerous Type" が収録されていますが、これにグレッグもキーボードで参加。 PVにもしっかり出演。身体が細いせいか、若者に囲まれても違和感ないです。


Letters To CleoGO―1997年

Letters To Cleo GO(1997)

上のカバー参加に引き続き、Letters To Cleoのオリジナルアルバムにグレッグがキーボードでゲストで参加。


Mia Kuraki― 1999-2003年頃

DELICIOUS WAY(2000) PERFECT CRIME(2001) IF I BELIEVE(2003)
グレッグはなんと倉木麻衣の初期楽曲にもキーボードで参加しています。これは当時グレッグが音楽プロデュースなどを 手掛けるCybersound(サイバーサウンド)に所属していて、そこを倉木麻衣がよく利用している、というつながりのようです。
グレッグ個人でクレジットされている曲もあれば、アルバム全体でクレジットされていることもあり、 またサイバーサウンド名義のクレジットもありで、倉木麻衣のどの曲にどれだけグレッグが関わっているかは定かではありません。

Killer Queen <Tribute to QUEEN>―2005年

Killer Queen<Tribute to QUEEN>(2005)

Todd RundgrenHEALING [DVD]
―2012年リリース

Todd Rundgren HEALING(2012)

グレッグはトッド・ラングレンのライブに結構参加しています。The New Cars以降さらに強固になった「つながり」とも言えますね。 ついにグレッグもトッド・ファミリーの一員か!?

しかしグレッグみたいな、編曲・作曲・楽器もあれこれこなす マルチプレイヤーがそばに居たら、ミュージシャンやプロデューサーにとっては大変助かる存在だろうと思います。 一家に一台ならぬ、1スタジオに1グレッグ。1ツアーに1グレッグ。


おまけ グレッグの息子さん

グレッグの息子さん Ian G.Hawkes の、2010年当時のスタンダップコメディ動画がネットに上がっています。 やっぱり似ている…。コメディやゲーム開発をしているそうで、彼の名前で検索すると色々出てきますよ。


■脚注■

  1. Cool hand uke:The Cars' Greg Hawkes does the Beatles(グレッグへのインタビュー) :Beatles Unlimited(Beatles Fanclub) (2009年1月9日掲載)
  2. Days Of Wine And Neuroses - Martin Mull:credits :allmusic
  3. Mayby the Good Guy's gonna Win - Andy Menderson :allmusic
  4. Richard Menderson; Faculty Bios :Music Production&Engineering at Berklee

■参考資料■

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