Ric Ocasek part.1

BEATITUDE―1982年

Ric Ocasek beatitude(1982)
  1. Jimmy Jimmy
  2. Something To Grab For
  3. Prove
  4. I Can't Wait
  5. Connect Up To Me
  6. A Quick One
  7. Out Of Control
  8. Take A Walk
  9. Sneak Attack
  10. Time Bomb
【プロデューサー】
リック・オケイセック (Ric Ocasek)
【レーベル】
ゲフィン (Geffen)
【レコーディング】
エレクトリック・レディ・スタジオ(ニューヨーク) (Electric Lady Studios, NY)
リックのファーストソロアルバムです。 グレッグがキーボードなどで参加しています。ゲストはBad BrainsのベーシストDarryl Jenifer、プロデューサーとしても有名な ステファン・ハーグ、バンドMinistryのドラマーStephen George、ジュールズ・シアーなど。

THIS SIDE OF PARADISE
―1986年

Ric Ocasek this side of paradise(1986)
  1. Keep On Laughin'
  2. True To You
  3. Emotion In Motion
  4. Look In Your Eyes
  5. Coming For You
  6. Mystery
  7. True Love
  8. P.F.J.
  9. Hello Darkness
  10. This Side of Paradise
【プロデューサー】
リック・オケイセック、クリス・ヒューズ、ロス・カラム 
(Ric Ocasek, Chris Hughes, Ross Cullum)
【レーベル】
ゲフィン (Geffen)
【レコーディング】
エレクトリック・レディ・スタジオ(ニューヨーク) (Electric Lady Studios, NY)
■勝手にレヴュー■
リック2枚目のソロアルバムは、豪華なゲスト陣、聴き心地の良い曲、ツッコミどころが揃った楽しいアルバムです。 プロデュースはリック本人に加え、ティアーズ・フォー・フィアーズの1stアルバムプロデュースコンビ、 クリス・ヒューズとロス・カラムが担当。
ゲストにはティアーズ・フォー・フィアーズのローランド・オーザバル、ビリー・アイドルの片腕ギタリスト スティーブン・スティーブンス、 テレヴィジョンのトム・ヴァーレイン、キング・クリムゾンにも在籍したベーシスト トニー・レヴィン等々。加えてデイヴィッド以外の カーズメンバー3人も演奏やバックヴォーカルで参加しています。グレッグに関してはキーボードとベースで全面参加。
2曲目の"True To You"に至っては、リック、ベン、エリオット、グレッグとドラムはクリス・ヒューズという 「これ、ソロじゃなくてカーズで出せば?」状態です。
美メロを聴かせてくれる"Emotion In Motion"はシングルヒットにもなりました。 1曲目"Keep On Laughin'"は"Heartbeat City"にバックが激似ですよ、リック。 管理人は"Mystery"と"This Side Of Paradise"が特に好きです。

FIREBALL ZONE―1991年

Ric Ocasek fireball zone(1991)
  1. Rockaway
  2. Touch Down Easy
  3. Come Back
  4. The Way You Look Tonight
  5. All We Need Is Love
  6. Over And Over
  7. Flowers Of Evil
  8. They Tried
  9. Keep That Dream
  10. Balance
  11. Mister Meaner
  12. Fireball Zone
【プロデューサー】
リック・オケイセック、ナイル・ロジャーズ (Ric Ocasek, Nile Rodgers)
【レーベル】
リプリーズ (Reprise)
【レコーディング】
スカイライン・スタジオ(ニューヨーク) (Skyline Studios, NY)
リックのソロ3作目。今回グレッグは不参加。ちなみにリプリーズはワーナー内のレーベルです。

QUICK CHANGE WORLD―1993年

Ric Ocasek quick change world(1993)
  1. The Big Picture
  2. Don't Let Go
  3. Hard Times
  4. A Little Closer
  5. Riding Shotgun
  6. Feeling's Got To Stay
  7. She's On
  8. I Still Believe
  9. Come Alive
  10. Quick Change World
  11. What's On T.V.
  12. Hopped Up
  13. Help Me Find America
  14. Telephone Again[ hidden bonus track ]
【プロデューサー】
マイク・シップリー(1-7曲目)リック・オケイセック(8-14曲目)
(Mike Shipley[track1-7], Ric Ocasek[track8-14])
【レーベル】
リプリーズ Reprise
【レコーディング】
エレクトリック・レディ・スタジオ(ニューヨーク) (Electric Lady Studios, NY)
■勝手にレヴュー■
リックのソロ4作目。ですがレコード会社とリックとの裏事情がつまったアルバムです。
当初アルバムはNEGATIVE THEATER というタイトルで、リックによる同名詩集と連動して企画されていました。 しかしアメリカのレーベル、リプリーズはこんな分かりづらい内容じゃ売れねーよ、とリリース拒否。 結果、リックはNEGATIVE THEATERから8曲を外し、代わりにポップな楽曲7曲を加え、QUICK CHANGE WORLD に作り変えたアルバムが発売されました。8-14曲目が元々あった楽曲。1-7曲目が後から加えたもので、カーズ作品でも 関わったマイク・シップリーのプロデュースです。古巣カーズのグレッグも参加。
結果、そこまでしたのにセールス的にはパッとせず、リックとリプリーズの関係も悪化。 まぁ当然ながらこれがリプリーズからの最後のリリースです。 リリース後に出演したデイヴィッド・レターマンの番組で"Don't Let Go"をパフォーマンスした際には、 グレッグとエリオット(!)が演奏を務めております。ファンにはありがたい一場面です。

NEGATIVE THEATER―1993年

Ric Ocasek negative theater(1993)
  1. I Still Believe *
  2. Come Alive *
  3. Quick Change World *
  4. Ride With Duce
  5. What's on TV *
  6. Shake A Little Nervous
  7. Hopped Up *
  8. Take Me Silver
  9. Telephone Again *
  10. Race To Nowhere
  11. Help Me Find America *
  12. Who Do I Pay
  13. Wait For Fate
  14. What is Time
  15. Fade Away

* 印はQUICK CHANGE WORLD収録楽曲

【プロデューサー】
リック・オケイセック (Ric Ocasek)
【レーベル】
Weaner EU (ヨーロッパのみのリリース)
【レコーディング】
One Take Studios[1]
上記の通りボツにされた作品の、オリジナルの形です。ヨーロッパ(ドイツ)でのみプレスされたそうです。 リリースも限られた上に今は廃盤。リックファンには大変貴重なアルバムですね。

Getchertikitz ―1996年

Ric Ocasek Getchertikitz(1996)
  1. Quiet Please Performance In Progress
  2. The Big Picture
  3. The History Of Glances
  4. Tell Me
  5. Crowds
  6. Taking A Break From Gods And Monsters
  7. Smell War
  8. Quivering
  9. Judith In Disgust
  10. Train
  11. All Men Should Be Boxers
  12. Mechanics Of Fluid
  13. Living Crazed
  14. Attempted Suicide
  15. Jesus Said Whores Would Be 1st In Heaven
  16. No Way
  17. Livingroom Lamplight Odyssey
  18. Listen Up, St. Francis
  19. Gangland Scag
  20. Daily Events Book
  21. With Eight Essential Vitamins
  22. Metal Eyes
  23. A Certain Blindness
  24. Ghosts Before Breakfast
  25. Shoot The Fucker
  26. Everyone Fuck!
【レーベル】
Sooj Records Inc
リックがSuicideのアラン・ヴェガらと作った実験的サウンドの集合体的アルバム。いわゆる歌のアルバムではないです。

TROUBLIZING―1997年

Ric Ocasek Troublizing(1997)
  1. The Next Right Moment
  2. Hang On Tight
  3. Crashland Consequence
  4. Troublizing
  5. Not Shocked
  6. Situation
  7. Fix On You
  8. People We Know
  9. Here We Go
  10. Society Trance
  11. Asia Minor
【プロデューサー】
リック・オケイセック、ビリー・コーガン (Ric Ocasek, Billy Corgan)
【レーベル】
ソニー・ミュージック (Sony Music)
【レコーディング】
エレクトリック・レディ・スタジオ(ニューヨーク) (Electric Lady Studios, NY)
■勝手にレヴュー■
レーベルをソニーに変え、気分も新たにリリースされたアルバム。
3,6,7,8,11曲目には 共同プロデュースにスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンを迎えています。 11曲目"Asia Minor"はビリーのペンによるもの。ちなみにスマパンは前年にカーズの "You're All I've Got Tonight"のカバーをリリースしています。
キーボードでグレッグが参加した他、リックがプロデュースしたバンド、 Holeのメリッサ・オフ・ダ・マーがベースで(当時はスマパン加入前)、 Bad Religionのブライアン・ベイカーがギターで、ナダ・サーフのアイラ・エリオットがドラムでゲスト参加しています。 同じくドラムで、スマッシング・パンプキンズでチェンバレン不在時にサポートを務めたマット・ウォーカーもクレジットされていて、 まさにリック人脈とビリー人脈の結集。リック自身も、曲を形にするために気に入っているプレイヤーを集めたらこうなった、と インタビューで語っています[2]
このリリース後、ツアー嫌いのリックが小規模ながらもツアーをしました。カーズ時代の曲も結構歌ってます。

NEXTERDAY―2005年

Ric Ocasek Nexterday(2005)
  1. Crackpot
  2. Bottom Dollar
  3. Don't Lose Me
  4. In A Little Bit
  5. Silver
  6. Come On
  7. I'm Thinking
  8. Carousel
  9. Heard About You
  10. Please Don't Let me Down
  11. It Gets Crazy
  12. Goodnight Little One グッド・ナイト・リトル・ワン *
  13. Hope For Happiness ホープ・フォー・ハピネス *

* 印は日本盤ボーナストラック

【プロデューサー】
リック・オケイセック (Ric Ocasek)
【レーベル】
サンクチュアリ・レコーズ (Sanctuary Records, Inverse Records )
Inverse Recordsはリック主宰レーベル
【レコーディング】
エレクトリック・レディ・スタジオ(ニューヨーク) (Electric Lady Studios, NY | One Take Studios)
■勝手にレヴュー■
前作からだいぶ間があきました。忙しかったのか、急ぐ必要はなかったのか、何か心境の変化でもあったか…。 バックにはグレッグの他、ソロ1作目BEATITUDE の時のメンバーを多く集めてます。ギターにRoger Greenawalt、 ベースにBad BrainsのDarryl Jenifer、ドラムにStephen Georgeなど。
カーズファンにとって重要とも言えるのは、5曲目の"Silver" が亡くなったベンジャミンへの追悼を込めて 書かれた、ということ。亡き後、あまりベンのことを明言してこなかったリックが、彼の存在の大きさと喪失感を淡々と、しかし こんなに素直に表現するなんて、と心打たれます。
日本盤ボーナストラックとして2曲追加されています。そのうちの"Goodnight Little One"は1990年に リックが1曲参加したチャリティアルバム"Nobody's Child"収録曲です。

LYRICS & PROSE <書籍>―2012年11月

Ric Ocasek lyrics and prose(2012)

目次

  • the cars 1978
  • candy-o 1979
  • panorama 1980
  • shake it up 1981
  • beatitude 1982
  • heartbeat city 1984
  • this side of paradise 1986
  • door to door 1987
  • fireball zone 1990
  • quick change world 1993
  • troublizing1997
  • nexterday 2005
  • move like this 2011
  • other lyrics
  • freely sing and paradise poems 1968 to 1976
  • prose
  • negative theater 1992
  • senryu
【著者】
リック・オケイセック (Ric Ocasek)
【出版社】
Blue Rider Press
リックがこれまでに発表した楽曲の詩や、創作物が収められた書籍です。リックは絵や写真なども創作するので、そういった 作品も載っているようです。アメリカではリック本人による出版トークイベントやサイン会も行われました。羨ましい。

■脚注■

  1. Negative Theater :Wikipedia
  2. Car Trouble: An interview with Ric Ocasek :Ink 19(Troublizingリリース頃のインタビュー)

■参考資料■

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